日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する資格の中から、ソムリエ・ワインエキスパート・ワイン検定を徹底比較。
それぞれの特徴と難易度をふまえて、ご自身に最適な資格の選び方をご紹介します!
ワインの資格選びの参考にご活用ください!
📝 この記事は、こんな方におすすめです:
☑️ ワインの資格取得を検討している方
☑️ ご自身に合った資格選びに迷っている方
☑️ ワイン検定・ワインエキスパート・ソムリエ試験の違いを知りたい方
日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定|3つの試験を徹底比較
日本ソムリエ協会が認定する資格の中から、ソムリエ・ワインエキスパート・ワイン検定の違いを、それぞれの概要・難易度をふまえて徹底解説します。
ワイン検定は、難易度別にブロンズクラスとシルバークラスの2つのクラスに分かれています。
ブロンズクラスに合格すると、シルバークラスの受験資格が得られます。
ともに筆記試験のみでテイスティングの試験はありません。
各資格の主な特徴を比較:
ワイン検定 ブロンズクラス | ワイン検定 シルバークラス | J.S.A. ワインエキスパート | J.S.A. ソムリエ | |
---|---|---|---|---|
試験 | 筆記試験のみ | 筆記試験のみ | 二次試験まで | 三次試験まで |
難易度 | ★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
合格率 | 約97% | 約94% | 2022年32.9% 2023年41.9% | 2022年30.1% 2023年17.7% |
実施回数 | 2回/年 | 1回/年 | 1回/年 | 1回/年 |
ワイン検定は、はじめてワインを学ぶ方でも挑戦しやすい難易度設定となっています!
各資格の例年の試験日程:
J.S.A.ワイン検定とは?|初心者に最適な資格を徹底解説
J.S.A.ワイン検定|概要と取得後のメリット
J.S.A.ワイン検定は、ワインライフを楽しみたい方やワインの勉強に興味がある方のための入門資格です。
段階的に学ぶことができるので基礎知識の習得に最適です✨️
ワイン検定を取得するメリット:
☑️ ワインの基本知識を習得することで、ワインの楽しみが広がる🍷
☑️ ワインエキスパートやソムリエ試験に挑戦する前の土台づくりができる
☑️ お店でワインを選ぶときに、自信をもって飲みたいワインを選べるようになる
ワインの勉強をはじめる第一歩としておすすめです!
会場:全国各地
検定日は、J.S.A.ワインエキスパート有資格者である認定講師による講習を受け、その後筆記試験を受ける流れとなります。
合格すると、後日ソムリエ協会から認定カードと認定バッジが授与されます🍷
私が実際に学んだワインスクールのアカデミー・デュ・ヴァンさんでは、ワイン初心者の方向けの講座も用意されているので基礎から着実にステップアップしたい方にもおすすめです!✨️
J.S.A.ワイン検定の試験内容|2つのクラスを徹底解説
J.S.A.ワイン検定│ブロンズクラス
入門編としてご家庭でワインを楽しむための基礎知識を習得します🍷
ブドウ品種に関する知識を中心に、ワインの醸造方法や楽しみ方(温度やグラスについて)、ワインのラベル(エチケット)の読み方、保管方法や料理との相性まで基礎的な内容を幅広く学ぶことができます!
受検資格:検定日において20歳以上の方
ブロンズクラスの試験は年2回実施されます。
2025年度の試験予定日は下記のとおりです。
試験日程:
・2025年4/5(土)・6(日)・7(月)(申込受付期間:2025年 2月12日(水)~3月10日(月))
・2025年9/3(水)・6(土)・7(日)(申込受付期間:2025年 7月4日(金)~8月4日(月))
試験内容:筆記試験のみ
3択形式の問題が50問出題され、70%以上正解していれば合格できるといわれています。
試験問題は、全て公式テキストから出題されます。
受検料: 11,000円(テキスト代含む)/ 9,020円(テキストなし)
あらかじめテキストを予習しておき、試験当日の講習会をしっかりと受講すれば合格レベルに達することができます。
J.S.A.ワイン検定│シルバークラス
レストランやワインショップでソムリエに相談したり、アドバイスをもらいながら好みのワインを選べるようになるための知識を習得します🍷
世界中のワイン生産国に関する基礎知識が身につき、産地情報を手がかりに最適なワインを見つけられるようになります!
受験資格:J.S.A.ワイン検定ブロンズクラス認定者
シルバークラスの試験は年1回実施されます。
2024年と2025年の試験予定日は下記のとおりです。
試験日程:2024年11/21(木)・23(土)・24(日)
2025年11/20(木)・22(土)・23(日)(申込受付期間:2025年9月25日(木)~10月23日(木))
試験内容:筆記試験のみ
3択形式の問題が70問出題され、70%以上正解していれば合格できるといわれています。
受検料:15,000円(テキスト代を含む) / 11,700円(テキストなし)
※2024年度よりJ.S.A.ワイン検定シルバークラス合格者の方は、J.S.A.ソムリエ/J.S.A.ワインエキスパート試験を1次試験から受験される場合、ソムリエ協会 会員価格での申込みが可能となりました✨️
詳細は、日本ソムリエ協会公式サイトをご確認ください。
J.S.A.ワインエキスパート資格とは?│試験概要と難易度まで詳しく解説
J.S.A.ワインエキスパート|試験の概要と取得のメリット
J.S.A.ワインエキスパートとは酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力を有する者と定義されています。
職業は問わず、ワインの愛好家が主な対象となります🍷
ワインエキスパート取得のメリット:
☑️ 世界中のワインを中心とした専門的な知識が身につく
☑️ プロレベルの高いテイスティング能力が身につく
☑️ ワイン業界への転職やワイン関連の副業をはじめるなど仕事の幅が広がる
☑️ 「J.S.A.ワイン検定認定講師」になることができる
ワインエキスパート試験合格後にソムリエ協会の教育訓練を受けることにより、J.S.A.ワイン検定の認定講師になることができます。
認定講師になることができるのは、ソムリエ協会の会員であるワインエキスパート資格保持者のみなので、資格取得の大きなメリットとなります🍷
J.S.A.ワインエキスパート|受験資格
・開催年度の基準日(開催年度の募集要項を参照)において満20歳以上の方
・職種、経験は不問
J.S.A.ワインエキスパート|試験内容と難易度について解説
ワインエキスパート試験の一次試験は、ソムリエ試験と全く同じ内容となります。
二次試験(テイスティング)の形式もほとんど同じで、難易度や合格率もほぼ変わりません。
大きな違いは実務経験と三次試験の有無となります。
職業的な背景によって受験可能な資格が変わりますが、ソムリエとワインエキスパートは同等レベルの資格であるといわれています🍷
ワインエキスパートとソムリエの一次試験の問題は全て、毎年3月に発行される日本ソムリエ協会教本の内容から出題されます💡
【試験内容】
・一次試験:CBT形式
日本ソムリエ協会教本より出題
・二次試験:テイスティング
ワイン4種、ワイン以外のお酒1種
【試験日程】(2024年度)※今年度は終了しました
一次試験:2024年7/20(土)~8/31(土)
二次試験:2024年10/7日(月)
受験料(税込):
※出願時に、一次試験の受験回数(1〜2回)を選択します。
一次試験から受験の場合(教本代込み)
1回受験:一般 29,600円
(ソムリエ協会 会員価格:20,380円)
2回受験:一般 34,440円
(ソムリエ協会 会員価格:25,220円)
二次試験に合格後、別途認定登録料20,950円を納めます。
CBT形式とは、どのような試験ですか?
全国のテストセンターの中から予約した会場へ行き、コンピューターで受ける試験です💡
試験終了後、画面上に合否結果が出ます。
ワインエキスパート試験については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています↓
J.S.A.ソムリエ資格とは?│試験概要とワインエキスパートとの違いについて解説
J.S.A.ソムリエ|概要
J.S.A.ソムリエとは、飲食、酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関、酒類製造のいずれかの分類に属し、酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力を有するプロフェッショナルのことと定義されています。
J.S.A.ソムリエ|受験資格
・開催年度の基準日(開催年度の募集要項を参照)において満20歳以上の方
・ソムリエの職務が本職(主たる職業・職務)であり、全収入の60%以上をソムリエの職務により得ていること
・一般的に、ソムリエ協会が指定する以下のソムリエの職務を「就労時間月90時間以上の勤務で通算3年以上」経験し、基準日(開催年度の募集要項参照)においても同条件で従事している方が対象となります。
◇ 酒類・飲料を提供する飲食サービス
◇ 酒類・飲料の管理・仕入れ、輸出入、流通・卸、販売、製造
◇ 酒類・飲料に携わる教育機関講師
◇ 酒類・飲料に関するコンサルタント
J.S.A.ソムリエ|試験内容と難易度
J.S.A.ソムリエ試験は、三次試験まで実施されます。
【試験内容】
一次試験:CBT形式(日本ソムリエ協会教本より出題)
二次試験:テイスティング(ワイン3種、ワイン以外のお酒2種)
三次試験:論述試験(2次試験日に実施される)、サービス実技試験(ワインの開栓およびデカンタージュ)
【試験日程】(2024年度)※今年度の出願は終了しました
一次試験 2024年7/20(土)~8/31(土)
二次試験 2024年10/7(月)
三次試験 2024年11/18(月)
受験料(税込):
※出願時に、一次試験の受験回数(1〜2回)を選択します。
一次試験から受験の場合(教本代込み)
1回受験:一般 29,600円
(ソムリエ協会 会員価格:20,380円)
2回受験:一般 34,440円
(ソムリエ協会 会員価格:25,220円)
三次試験(通過後の書類審査を含む)に合格後、別途認定登録料20,950円を納めます。
よくある質問:ワイン資格の学習方法について
ワイン初心者ですが、短期間で効率よく学習するにはどうしたら良いですか?
限られた時間で効率的に学びたい方は、実績のあるワインスクールでの学習がおすすめです🍷
さまざまなワインスクールで、目的に合わせた数多くのカリキュラムが用意されています📖
筆者が実際に通っていたアカデミー・デュ・ヴァンさんでは、趣味としてワインの知識やテイスティングを学びたい方向けの講座から、J.S.A.ソムリエ/J.S.A.ワインエキスパート試験の対策講座まで、目的に合わせた数多くのカリキュラムが用意されています。
自宅で学べるオンライン講座もあるので、ご自身のペースで学習したい方にもおすすめです🍷
まとめ:目的に合わせて選ぶ│ワイン資格の選び方完全ガイド
今回は、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する3つの資格について、試験内容や難易度をふまえて解説しました。
それぞれの資格の特徴と対象者:
🍷 ワイン検定
・ワインを基本から学びたい初心者の方に最適な入門資格
・ワインの基礎知識を体系的に学べるので、ソムリエやワインエキスパート受験前の土台づくりとして最適!
🍷 ワインエキスパート
・ワインの専門知識を活かしたキャリアを目指す方や、副業・趣味で活かしたい方におすすめ
・実務経験がなくても、体系的な学習でソムリエと同等の専門知識とテイスティング技術を身につけることができる
・資格取得後は、ワイン検定の認定講師としても活躍できる
🍷 ソムリエ
・ワイン業界でのキャリアの幅を広げ、プロフェッショナルを目指す方向け
・ワイン業界での実務経験者や、試験の基準日に必要な実務経験を満たす方には最適!
ご自身の目的に合った資格を選び、効率的に学習をスタートさせましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます✨
この記事が、少しでもこれからワインの資格取得を目指される方の参考になりましたら幸いです。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。最新の情報は日本ソムリエ協会(J.S.A.)公式サイトをご確認ください。