【保存版】ワインエキスパート試験完全ガイド|試験の内容を徹底解説

資格
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日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定するJ.S.A.ワインエキスパート資格について、詳しい内容から近年のテイスティング試験の出題例まで徹底解説します。

📝 この記事は、こんな方におすすめです:

☑️ ワインエキスパート試験の受験を検討されている方
☑️ 1次試験の内容や難易度を知りたい方
☑️ 2次試験(テイスティング)の内容や近年の出題品目を知りたい方

J.S.A.ワインエキスパートとは?│試験の概要と合格率

J.S.A.ワインエキスパートは、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する資格で、酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力を有する者と定義されています。
職業を問わず、ワインの愛好家が主な対象となります。

J.S.A.ソムリエと同等レベルの専門知識テイスティング技術が認定されており、一次試験の内容はどちらも全く同じで、二次試験(テイスティング)の形式もほとんど変わりません🍷

大きな違いは実務経験三次試験の有無となります。

日本ソムリエ協会認定のソムリエ/ワインエキスパート/ワイン検定の、それぞれの資格の違いについてはこちらで解説しています↓

受験資格

・開催年度の基準日(例年8/31)において、満20歳以上の方
職種、経験は不問

満20歳以上の方なら、どなたでも受験することができます!

受験費用

受験料(税込):
※出願時に、一次試験の受験回数(1〜2回)を選択します。

一次試験から受験の場合(教本代込み)
1回受験:一般 29,600円
(ソムリエ協会 会員価格:20,380円)
2回受験:一般 34,440円
(ソムリエ協会 会員価格:25,220円)

二次試験(テイスティング)のみ受験の場合(1次試験免除の方が対象)
一般 14,210円
(ソムリエ協会 会員価格:7,300円)

二次試験に合格後、別途認定登録料20,950円を納めます。

※受験料は、2024年11月時点での価格となります。
※2024年度より、J.S.A.ワイン検定シルバークラス合格者の方は、一次試験からの受験に限り会員価格での申込みが可能となりました。

試験の構成

・一次試験:CBT形式
日本ソムリエ協会教本より出題

・二次試験:テイスティング試験
(ワイン4種、その他のお酒1種

近年の合格率

2023年:41.9%
2022年:32.9%
2021年:40.7%

ワインエキスパート試験の合格率は、3〜4割程度となっています💡

資格取得のメリットについて解説

ワインエキスパート資格取得のメリット:

☑️ 世界中のワインを中心とした専門的な知識が身につく✨️
☑️ プロレベルの高いテイスティング能力が身につく🍷
☑️ ワイン業界への転職やワイン関連の副業をはじめるなど仕事の幅が広がる
☑️ J.S.A.ワイン検定認定講師になることができる

ワインエキスパート試験合格後、ソムリエ協会の教育訓練を受けることでJ.S.A.ワイン検定の認定講師になることができます🍷

ワイン検定認定講師になることができるのは、ソムリエ協会の会員であるワインエキスパート資格保持者のみなので、資格取得の大きなメリットとなります!

J.S.A.ワイン検定については、こちらの記事内で詳しく解説しています↓

出願から結果発表までのスケジュール

Web出願受付期間:※2024年度は終了
2024年3/1(金)10時〜7/12(金)17時59分

出願時に、一次試験の受験回数(1〜2回)を選択します
(受験回数は、後から変更することができないため注意が必要です💡)

試験日程:※2024年度は終了
一次試験(CBT形式):
2024年7/20(土)~8/31(土)
二次試験(テイスティング):
2024年10/7日(月)

一次試験の日時・会場は、例年6月中旬〜7月下旬頃Web予約します。
最寄りの試験会場をお選びいただけますが、希望の日時・場所が埋まってしまう前に早めの予約がおすすめです!
特に終盤の8月末は、予約が集中し混雑します。

結果発表時期:
一次試験:CBT試験終了後、即時発表
二次試験:2024年10月17日(発表時期は毎年異なります)

認定登録について

二次試験合格後、認定登録料:20,950円(税込)を納め認定登録手続きをすることで、後日認定証バッジが送られてきます🍇✨️

一次試験│概要と出題範囲

一次試験概要:

・試験形式:CBT形式
・試験時間:70分
・問題数:120問
・問題形式:4択

明確な合格基準点は公表されていませんが、60~70%ほどの正答率で合格できるといわれています🍷

CBT形式とは、どのような試験ですか?

全国のテストセンターの中から予約した会場へ行き、
コンピューターで受ける試験です💡

パソコンを使用した事のある方なら、全く問題なく操作が可能です!
試験終了後、その場で画面上に合否結果が表示されます。

CBT形式では、教本の内容全体を通して問題がランダムに出題されます。
そのため、同じ受験年でも人によって出題される問題が異なります。

一次試験の問題は全て、毎年3月に発行される日本ソムリエ協会教本の内容から出題されます💡

試験の出願を済ませると、その年のソムリエ協会教本が自宅宛に届きます。

教本には、どんな内容がのっているのだろう・・🤔

教本の内容について解説します!

ソムリエ協会の教本には、世界約26ヶ国のワイン産出国プロフィール歴史経済気候土壌、主要ぶどう品種地方料理ワイン法品質分類原産地表示付きのワインなど幅広い内容がのっており、系統的に学べる内容となっています🍷

また、酒類飲料概論(ワイン以外のお酒や、ノンアルコールの飲料を含む)、テイスティングチーズワインの購管理・販売サービス実技まで、ワインに限らずさまざまな内容が網羅されています📖

二次試験│内容と過去の出題品目

二次試験の概要

・出題内容:白ワイン2種赤ワイン2種その他のお酒1種のテイスティング
・回答形式:マークシート形式
・試験時間:50分
・問題数:120問

「その他のお酒」は、どんなものが出題されますか?

その他のお酒は、蒸留酒リキュール酒精強化ワインなど数多くのお酒の中から、ランダムに出題されます💡

その他のお酒は、味や香りを答える項目はなくお酒の銘柄」のみを選択肢の中から選びます。

二次試験│過去の出題品目

直近3年間(2022〜2024年)の、ワインエキスパート二次試験(テイスティング)の出題品目は下記のとおりです。

2024

生産国生産年
ミュスカデフランス2021年
シャルドネ日本2023年
カベルネ・ソーヴィニヨン アメリカ2021年
サンジョベーゼイタリア2020年
バーボンウイスキー

2023年

生産国生産年
 ソーヴィニヨン・ブラン   チリ2021年
リースリングオーストラリア2021年
グルナッシュフランス2021年
テンプラニーリョスペイン2017年
ジン

2022年

生産国生産年
ソーヴィニヨン・ブランニュージーランド2019年
甲州日本2021年
カベルネ・ソーヴィニヨンアメリカ2019年
シラーフランス2018年
オー・ド・ヴィー・ド・キルシュ

よくある質問:学習方法について

一次試験に備えた学習のポイントを教えてください。

はい。一次試験の学習のポイントをお伝えします!

学習のポイント:

☑️ 計画的な学習スケジュールの作成
・二次試験のテイスティング対策と平行することを想定し、余裕をもった学習計画を立てる

☑️ 教本を読み込む
・ひたすら紙に書く単語帳をつくる・語呂合わせなどご自身に合った方法で暗記する

☑️ 練習問題での理解力と出題パターンの確認
正解の答え以外の選択肢についても、毎回教本で調べておくと理解が数倍深まります!

※おすすめの教材や学習方法については、別記事にて詳しく解説する予定です。

ワイン初心者ですが、効率的な試験対策方法を教えてください。

より効率的に学びたい方は、実績のあるワインスクールでの学習が合格への近道となります🍷
さまざまなワインスクールで、試験の半年ほど前から試験対策講座が開講されています。

教本はページ数がとても多いため、重要な箇所にしぼって効率的に覚えることが合格の鍵となります🔑

私が実際に通っていたアカデミー・デュ・ヴァンさんのJ.S.A.ソムリエ/J.S.A.ワインエキスパート対策講座では、教本の重要ポイント近年の出題傾向をおさえて効率的に学ぶことができます。
また、独学での学習が難しい二次試験(テイスティング)の対策講座も用意されています。

自宅で学べるオンライン講座もあるので、ご自身のペースで効率的に学習したい方にもおすすめです🍷

一次試験のみ合格した場合、翌年は二次試験から受験できますか?

はい。一次試験合格者は、同一呼称に限り翌5年間のうち3回まで一次試験が免除となり、二次試験から受験することができます!

まとめ:ワインエキスパート試験の概要

☑️ 受験資格
・満20歳以上であれば、実務経験不問でどなたでも受験可能

☑️ 試験内容
・一次試験:CBT形式/120問(70分)
・二次試験:テイスティング/ワイン4種その他のお酒1種(50分)

☑️ 受験料(一般価格・税込)
・1回受験:29,600円(教本代を含む)
・2回受験:34,440円(教本代を含む)

この記事では、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定するJ.S.A.ワインエキスパート資格について、試験内容や難易度をふまえて解説しました。

ワインエキスパートは、ソムリエと同等レベルの専門知識テイスティング技術が認定される資格です。
ある程度の学習時間が必要とされる資格ですが、実務経験が不問のため、ワイン愛好家の方でもチャレンジしやすい資格となっています🍷

最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が、少しでもワインエキスパート試験の受験を検討されている方の参考になりましたら幸いです。


※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。最新の情報は日本ソムリエ協会(J.S.A.)公式サイトをご確認ください。